噛み合わせの検査では何をする?
診断までの流れと内容【戸塚】
「噛み合わせを診てもらったほうがいい」と言われても、実際にどんな検査をするのか、痛いのか、子どもでも受けられるのかが分からないと、なかなか足が向かないものです。戸塚では、お子さんの歯ぎしりをきっかけに親御さんご自身の噛み合わせも気になり始めた、というご家族からのご相談も少なくありません。
この記事では、噛み合わせの検査では何をするのかを、問診から診断までの流れに沿ってご説明します。検査で使う道具ごとに「何が分かって、何が分からないのか」を整理し、子ども・大人・シニアで検査の見どころがどう変わるかにも触れます。検査の中身が分かれば、受診のハードルはぐっと下がりますし、結果の説明も理解しやすくなります。
噛み合わせの検査は
「歯」「顎」「筋肉」を順に見る
噛み合わせの検査は、特別な機械にかけて一度に判定するものではありません。歯の当たり方、顎の動き、顎を動かす筋肉の状態を順番に確認し、それらを組み合わせて原因を絞り込んでいきます。一般社団法人 日本顎関節学会が一般向けに示している解説でも、顎関節症の診断は問診、あごの動きの検査、痛みの検査、レントゲン検査、必要に応じてMRI検査などにより、顎関節症以外の疾患を鑑別したうえで行われると説明されています(参照:一般社団法人 日本顎関節学会「顎関節症とは」 https://kokuhoken.net/jstmj/general/about_tmd.html )。噛み合わせの検査も、この考え方と同じで、複数の確認を積み重ねて診断にたどり着きます。
検査の流れ|初回に行う5つのステップ
問診|いつ・どこが・どんなときに
症状がいつから始まったか、朝と日中のどちらに強いか、家族に歯ぎしりを指摘されたことがあるか、頬杖や片側噛みの癖があるかなどを伺います。問診は検査の土台で、ここで得た情報が後の検査の重点を決めます。
視診|歯と粘膜に残る「力の痕跡」を探す
歯の先端の平らなすり減り、歯の根元の欠け、詰め物の破損、頬の内側や舌のふちに残る歯の跡などを目で確認します。噛む力がどこにどれだけかかっているかは、口の中に手がかりとして残っていることが多いのです。
歯の当たり方の確認|色のつく検査材を噛む
薄い色紙のような検査材を噛んでいただき、どの歯がどの順番で、どれくらい強く当たっているかを歯の表面に残る色で確認します。噛みしめたときだけでなく、顎を前や横に動かしたときにどこが引っかかるかも見ます。
顎の動きと筋肉の確認|開ける・動かす・触れる
口がどこまで開くか、開けるときに顎がまっすぐ動くか、音や引っかかりがあるかを確認します。あわせて、こめかみや頬の筋肉、耳の前の関節を軽く押して、痛みや張りの有無を調べます。
画像検査|レントゲン、必要に応じて歯科用CT
レントゲンで歯の傾きや歯を支える骨、顎関節の大まかな形を確認します。関節の骨の状態や左右差を立体的に見る必要があるときは、歯科用CTを追加します。
これら5つのステップは、多くの場合初回の来院で行えます。ただし、歯ぎしりのように日によって当たり方が変わる症状では、期間をあけて再確認したほうが正確に判断できることがあり、その場合は初回に見通しをお伝えします。
検査の道具ごとに
「分かること」と「分からないこと」
検査の結果を聞くとき、「レントゲンで噛み合わせのすべてが分かるわけではない」と知っているかどうかで、説明の受け取り方が変わります。ここでは、道具ごとに得意なことと不得意なことを表にまとめました。
道具別の得意・不得意
| 道具・方法 | 分かること | 分からないこと |
|---|---|---|
| 道具・方法:問診 | 分かること:症状の時間帯・きっかけ・生活の癖・家族の指摘 | 分からないこと:ご本人が自覚していない睡眠中の歯ぎしりや、無意識の噛みしめの実態 |
| 道具・方法:視診 | 分かること:すり減り・欠け・圧痕といった、これまでにかかった力の痕跡 | 分からないこと:その力が今も続いているか、いつ頃ついた痕跡か |
| 道具・方法:色のつく検査材 | 分かること:今この瞬間の、歯の当たる場所と順番・強さの偏り | 分からないこと:睡眠中や緊張時など、診療室と違う状況での当たり方 |
| 道具・方法:顎の動き・筋肉の触診 | 分かること:開口量・動きのずれ・音・筋肉の張りや痛みの場所 | 分からないこと:関節の内部の構造(クッションの位置など)の詳細 |
| 道具・方法:レントゲン・歯科用CT | 分かること:歯の傾き、歯を支える骨、顎関節の骨の形と左右差 | 分からないこと:筋肉や関節のクッションのような、骨以外の軟らかい組織の状態 |
それぞれの道具に「分からないこと」があるからこそ、複数の検査を組み合わせます。たとえば、視診で強いすり減りがあるのに、検査材では当たりの偏りが小さい場合、「過去に強い力がかかっていたが今は落ち着いている」あるいは「睡眠中だけ力がかかっている」といった可能性を考え、問診の内容と照らし合わせて判断します。
検査で「原因が一つに絞れない」と言われる理由
噛み合わせの不調は、歯の高さ・歯ぎしりなどの力・生活の癖が重なって起こることが多く、検査の結果が「これだけが原因」と一つに決まらないことは珍しくありません。その場合、まず戻せる方法(就寝時のマウスピースなど)で力の影響を減らし、変化を見ながら次の判断をする、という進め方になります。検査は一度で終わりではなく、経過を見る途中でもう一度確認することで精度が上がっていくものだとご理解ください。顎の関節の症状が強く、口腔外科での対応が必要と判断した場合の流れは、口腔外科の記事でご確認いただけます。
戸塚で家族の噛み合わせを診てもらうなら|
子ども・大人・シニアで変わる見どころ
検査の手順は年齢によって大きくは変わりませんが、「何を重点的に見るか」は変わります。ご家族でまとめて受診されることの多い戸塚の当院では、次のような点に注目しています。
子ども|成長の途中であることを前提に見る
お子さんの噛み合わせは生え替わりと顎の成長の途中にあるため、大人の基準で「悪い」と決めつけません。前歯の逆の噛み方や奥歯のずれが、成長で落ち着くタイプか、成長方向に関わるタイプかを見分けることが検査の中心になります。歯ぎしりの音が気になるというご相談も多いのですが、お子さんの歯ぎしりは生え替わりに伴う一時的なものであることが多く、歯のすり減りの程度と合わせて判断します。
大人|「力」と「治療した歯」の影響を見る
働き盛りの大人では、歯ぎしり・食いしばりの痕跡と、これまでに治療した歯の高さが検査の主なポイントになります。被せ物や詰め物が多い方ほど、当たり方が変わる要素も多くなるためです。強い食いしばりが続くと被せ物が欠けたり外れたりする原因にもなるので、被せ物を長持ちさせる観点からも噛み合わせの確認は役に立ちます。
シニア|歯の本数と入れ歯の状態を含めて見る
年齢を重ねると、失った歯の数や入れ歯の適合が噛み合わせを左右する大きな要素になります。入れ歯がすり減って噛む高さが下がっていないか、残っている歯に力が集中していないかを、入れ歯を入れた状態と外した状態の両方で確認します。噛みにくさを「年のせい」と思っていても、検査で原因がはっきりすれば対処の方法が見つかることがあります。
戸塚での検査と院内のご案内
- JR・横浜市営地下鉄の戸塚駅に直結した戸塚モディの7階で、休診日を設けず昼休みも取らずに夜20時30分まで診療を行っています。お子さんの放課後と親御さんの退勤後を続けて予約し、家族の検査を一度に済ませることもできます
- 初回の検査は問診・視診・当たり方の確認・顎の動きの確認・レントゲンの5ステップで、顎関節の骨の状態を立体的に見る必要があれば院内の歯科用CTで撮影します
- 検査結果は、色のついた歯の写真やレントゲン画像を画面でお見せしながら、どの道具で何が分かったかを順にご説明します
- 診療室は完全個室で、ご家族同席で説明を聞いていただけます。お子さんの検査は無理のない範囲で進め、怖がらせないことを優先します
- 検査の結果、矯正が選択肢になる場合は矯正専門ドクターの無料相談をご案内し、精密検査に進むかどうかは別途ご判断いただきます
よくある質問
噛み合わせの検査は痛いですか?子どもでも受けられますか?
検査は1回で終わりますか?何回か通う必要がありますか?
歯科用CTは、噛み合わせの検査で毎回撮るものですか?
矯正相談の検査と、噛み合わせの検査は同じものですか?
検査を受けたら、そのまま治療をすすめられますか?
まとめ|噛み合わせの検査は「複数の確認」を積み重ねて診断する
噛み合わせの検査は、問診・視診・歯の当たり方の確認・顎の動きと筋肉の確認・画像検査という5つのステップで、歯・顎・筋肉の状態を順に見ていくものです。道具ごとに分かることと分からないことがあり、それらを組み合わせることで原因を絞り込みます。検査で原因が一つに絞れないこともあり、経過を見ながら再確認して精度を上げていくのが一般的な進め方です。
子どもは成長の途中であることを前提に、大人は力と治療した歯の影響を、シニアは歯の本数と入れ歯の状態を含めて見るなど、年齢によって見どころは変わります。戸塚でご家族の噛み合わせが気になっている方は、検査の内容が分かったところで、まず一度状態を確かめに来ていただければと思います。
噛み合わせ治療を受けるうえでの注意点
注意点
- この記事の検査の流れと道具の説明は一般的なもので、実際に行う検査の種類と順番は症状に応じて個別に判断します
- レントゲンや歯科用CTはごく少量ですが放射線を用います。妊娠中または妊娠の可能性がある方は、検査の前にお知らせください
- 検査は原因を絞り込むためのもので、一度の検査で原因がすべて確定することをお約束するものではありません。経過観察や再検査をご案内する場合があります
- 検査のあとに行う治療は、調整なら削った歯質が戻らない、マウスピースなら装置の違和感、被せ物や矯正ならそれぞれの治療に伴うリスクがあり、治療前に個別にご説明します
- 顎の痛みが強い時期は、口を大きく開ける検査を控えるなど、症状に合わせて検査の内容を変えることがあります
おおよその費用
噛み合わせの症状を調べるための診察、歯の当たり方の確認、レントゲン撮影は、診断のために歯科医師が必要と認めた場合、健康保険で受けられるのが一般的です。歯科用CTの撮影も、診断に必要と判断される場合は保険の対象になります。窓口でのお支払いは、初診料に検査料を加えた額の自己負担分で、行う検査の内容によって変わるため、追加の検査を行う前にその都度目安をご説明します。お支払い方法は現金のほか各種クレジットカードからお選びいただけます。
記載理由
医療広告ガイドライン(平成30年6月1日施行)の趣旨をふまえ、噛み合わせの検査で何を行うのか、検査で分かることと分からないことを事前に知ったうえで、安心して受診していただけるように記載しています。
※検査で分かる内容や診断までの回数には個人差があります。※保険が適用される範囲は症状と診断によって変わります。
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監修 / 医療法人社団 翔翼会
理事長 村上 翔 - 私たちが実践するのは、あなたを“患者”ではなく「お客様」として丁寧にもてなすホスピタリティと、「大切な家族や友人にしてあげたい診療」です。大学病院レベル以上の設備と衛生環境を整え、一人ひとりのお客様に心から寄り添いながら納得していただけるベストな治療法をご提案してまいります。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。噛み合わせの状態は検査を通じて個別に判断されますので、ご自身やご家族の噛み合わせに不安がある場合は歯科医院での受診をおすすめします。
患者様の満足度調査を
実施しております。
少しでも患者様にとってより良い⻭科医療を提供するため、 第三者機関のNPO法人 日本⻭科医療評価機構に依頼をし、患者様の満足度調査を行っています。 患者様の率直なご意見をいただき、 改善すべき点は真摯に受け止めていきたいと思っています。当院には患者様の個人情報は一切伝えられませんので、是非、皆様の忌憚のないご意見をお聞かせください。NPO法人日本⻭科医療評価機構の調査結果はバナーよりご確認ください。
日本⻭科医療評価機構は、ネットで⻭医者を検索してみたが、どこに行けばいいか分からない、 診療時間や場所のメリットだけではなく、本当に信頼して通える⻭医者を探したい、 そんな患者様のために本当に信頼して通える⻭科医院を評価・認定することを目的とした組織です。