将来を考えたインプラントの種類は?
年代と介護の視点【戸塚】
ご両親がインプラントを勧められた、あるいはご自身が50代・60代になって歯を失い、インプラントを考え始めた。そんなとき、治療そのものと同じくらい気になるのが「年を重ねたあと、このインプラントで困らないだろうか」という先のことではないでしょうか。通院が難しくなったら、手入れを家族に頼むことになったら、と考えると、今の選び方が将来にどうつながるのかを知っておきたくなります。
この記事では、将来を考えたインプラントの種類の選び方を、年代と介護という二つの視点から整理します。同じインプラントでも、選ぶ年代によって重視したい点は変わりますし、固定式か取り外し式かといった違いは、手入れを人に任せる時期が来たときに大きな意味を持ちます。治療の進め方や保証の内容はインプラントのページで、治療に伴う不安の整理はインプラントのデメリットを解説した記事でご紹介しています。戸塚でご家族の治療を一緒に考えている方の参考になれば幸いです。
年代によって
インプラントの種類を選ぶ理由が変わる
インプラントの形には、失った歯を1本ずつ補う形、何本かの本体でつながった歯を支える形、本体で入れ歯を留める形などがあります。どれが合うかは、骨の状態や残っている歯の数で決まる部分が大きいのですが、同じ条件でも、何歳で治療を受けるかによって「何を大事にして選ぶか」が少しずつ変わってきます。
50代前後|残りの歯を守ることが主なテーマ
この年代で歯を失う理由は、むし歯や歯の根の割れ、歯周病などさまざまです。まだ多くの歯が残っていることが多く、失った1本を補うときに、隣の健康な歯を削らずに済むかどうかが選ぶ理由になりやすい時期です。
一方で、この年代で入れたインプラントは、20年、30年と使っていく可能性があります。そのあいだに周りの歯を失うこともありえますので、「今の1本」だけでなく、将来ほかの歯に治療が必要になったとき、今回のインプラントをどう生かせるかという視点も持っておくと安心です。
60代から70代|残っている歯と一緒に設計する
この年代になると、失った歯が複数になっていたり、部分入れ歯をすでに使っていたりする方も増えてきます。インプラントを1本ずつ増やすのか、少ない本数で入れ歯を支えるのか、残っている歯の状態と合わせて全体を設計する考え方が中心になります。
持病や飲んでいるお薬が増える時期でもあります。治療ができるかどうかだけでなく、今後の体の変化を見越して、手術の回数や規模を抑えた計画を選ぶ、という考え方もあります。
80代以降を見据えて|手入れを人に任せる日のこと
ここがいちばん想像しにくく、それでいていちばん大切な視点かもしれません。年を重ねると、細かい歯ブラシの動きが難しくなったり、歯科医院へ通うこと自体が負担になったりすることがあります。そうなったとき、インプラントの周りの手入れはご家族や介護に関わる方が担うことになります。
このとき、口の中にしっかり固定された歯よりも、外して洗える形のほうが、手入れを手伝う側にとって扱いやすい場合があります。今すぐ取り外せる形を選ぶ必要はありませんが、「将来、形を変えられる余地があるか」を治療前に確かめておく意味はここにあります。
年代より「体の状態」と「残っている歯」が先に来る
ここまで年代ごとに分けてお話ししてきましたが、実際には、年齢の数字よりも、骨や全身の状態、残っている歯の数のほうが選び方に強く影響します。60代でも多くの歯が残っていて1本ずつの形が向いている方もいれば、50代でも歯周病で複数の歯を失い、全体の設計から考える必要がある方もいらっしゃいます。
年代の話は、あくまで「先のことを考えるきっかけ」として使っていただければと思います。ご自分やご家族の今の状態を検査で確かめたうえで、この先10年、20年の暮らしを思い浮かべながら形を選ぶ、という順番が自然です。
通院や手入れが
難しくなったときの備え
インプラントは、入れたあとの手入れと点検によって長く使っていくものです。日本口腔インプラント学会は、治療後に定期的な来院を指示される理由について、「治療後の良好な状態を長期維持するためには、治療を担当した歯科医による定期的な経過観察(メインテナンス)が極めて重要」と説明しています(参照:日本口腔インプラント学会「よくあるご質問」 https://www.shika-implant.org/min-implant/faq/ )。裏を返せば、通院や手入れが難しくなる時期のことを、治療の段階から考えておく必要があるということです。
固定式と取り外し式で、将来の手入れはどう変わるか
インプラントの形を、手入れの面から大きく分けると「口の中に固定する形」と「外して洗える形」になります。将来起こりうる変化に対して、それぞれどう向き合うことになるかを並べてみました。
| 将来起こりうること | 固定する形の場合 | 外して洗える形の場合 |
|---|---|---|
| 自分で細かく磨くのが難しくなった | 固定:歯と歯ぐきの境目を、口の中で丁寧に磨く必要がある | 外せる:入れ歯部分を外して洗い、口の中は本体の周りを中心に清掃する |
| 家族や介護の方が手入れを手伝う | 固定:口を開けた状態を保ちながらの清掃になり、手伝う側に慣れが要る | 外せる:手元で洗えるため、手伝う側が扱いやすい場合がある |
| 歯科医院に通いにくくなった | 固定:訪問で対応できる範囲の点検と清掃が中心になる | 外せる:入れ歯部分の調整や清掃を含めて、訪問で対応しやすいことがある |
| 周りの歯を失った | 固定:残った本体を生かして、つないだ形や入れ歯を留める形へ設計し直すことがある | 外せる:入れ歯部分を作り替えて対応できることが多い |
どちらが良いという表ではありません。固定する形はしっかり噛める安心感があり、ご自身で手入れができるあいだは大きな利点になります。外せる形は、手入れを人に任せる時期に扱いやすい面があります。大切なのは、今の生活と将来の生活の両方を思い浮かべたうえで、治療を選ぶことです。
あとから形を変えられる余地
固定する形で治療を始めても、将来まったく変えられないわけではありません。骨の中の本体がしっかりしていれば、その上の人工の歯を、外して洗える入れ歯型に作り替える選択肢が残る場合があります。本体の位置や本数によってできることが変わるため、治療前の計画の段階で「将来の作り替え」について聞いておくと、選び方の判断材料になります。
入れ歯を本体で留める形(インプラントオーバーデンチャー)は、入れ歯の一つの種類としても扱われています。入れ歯全体の種類ごとの注意点は、入れ歯の記事にまとめています。
今のうちからご家族ができること
- どの歯がインプラントか、どんな形で入っているかを、ご家族も知っておく
- 治療を受けた医院の名前と、治療の時期を記録しておく
- 点検に通っている間隔を把握し、空きすぎていないか気にかける
- 手入れを手伝う日が来たときのために、使っている道具を見せてもらっておく
インプラントの情報は、ご本人が説明できなくなってから集めるのは大変です。元気なうちに家族で共有しておくことが、将来の備えになります。
戸塚で家族そろって
将来の話をするには
将来の話は、ご本人だけで聞くよりも、ご家族が一緒のほうが整理しやすいものです。「母が説明を受けたけれど、よく分からないまま帰ってきた」ということもよくあります。検査の結果や計画のご説明の日に、ご家族が同席されることは歓迎しています。
ご家族で一緒に確かめたいこと
- 今回の計画が、固定する形か、外して洗える形か。その理由
- 将来、形を作り替える場合に、今回の本体が生かせる見込みがあるか
- 点検の間隔と、通院が難しくなったときの相談先
- 毎日の手入れで使う道具と、ご家族が手伝う場合のやり方
インプラントを長く保つためには、歯科医院での点検と家庭での手入れの両方が関わります。点検で何を確かめるのか、家庭でできることとの分担については、予防歯科の記事でも紹介しています。
当院でご用意していること
- 戸塚駅から近く、土日祝も休まず夜20時30分まで診療しています。ご家族の予定を合わせやすい時間帯をお選びいただけます
- 歯科用CTで骨の状態を確かめ、将来の作り替えも視野に入れた計画をご説明します
- ご家族が同席できる個室の診療室で、画像を見ながらお話しします
- タワー型の大型駐車場があり、足腰に不安のある方の送り迎えにも便利です
- インプラントには10年間の保証を設けています。条件はインプラントのページでご確認いただけます
- ネットとLINEからご予約いただけます。横浜市戸塚区の外からのご来院も承ります
よくある質問
親がインプラントを検討しています。家族が説明に同席してもいいですか?
固定したインプラントを、あとから入れ歯型に変えることはできますか?
年を取って通院できなくなったら、インプラントはどうなりますか?
介護する側が、インプラントの手入れで気をつけることはありますか?
50代で入れたインプラントは、何歳まで使えますか?
まとめ|将来を考えたインプラントの種類は
年代と手入れのしやすさで選ぶ
将来を考えたインプラントの種類の選び方は、年代によって重視する点が変わります。50代前後では残りの歯を守ること、60代から70代では残っている歯と一緒に全体を設計すること、そしてその先には、手入れを人に任せる時期を見据えることが大切になります。固定する形と外して洗える形では、将来の手入れのしかたが変わり、あとから形を変えられる余地も計画によって異なります。
戸塚でご家族のインプラントを考えている方は、今の治療と将来の暮らしをつなげて考えるために、ご家族そろってご相談ください。
自由診療の副作用とリスク
注意点
- 年齢そのものより、全身の持病や服用中のお薬によって、治療が難しいと判断されることがあります
- 手術後には腫れや痛みが出ることがあり、ご高齢の方では回復に時間がかかる場合があります
- 点検や清掃が途切れた状態が続くと、本体を囲む歯ぐきが腫れ、骨が減っていくことがあります
- 将来の作り替えができるかどうかは、本体の位置や本数、骨の状態によって変わり、あらかじめお約束できるものではありません
- 外して洗える形は、固定する形に比べて噛み心地が異なることがあります
- 健康保険が使えない自由診療の治療です
おおよその費用
1本ずつ補う形の場合、当院ではインプラント手術を150,000円、フィクスチャーを50,000円、インプラントクラウンを150,000円としています。必要に応じて、2次手術やプロビジョナル(各50,000円)、骨を補う処置(ソケットリフト50,000円、サイナスリフト150,000円、GBR 50,000〜100,000円)が加わります。入れ歯を本体で留める形の料金は入れ歯のページにあり、インプラントオーバーデンチャーとして税抜で1,000,000円です。ここまでの金額はいずれも税抜です。
ご家族がまとめてお支払いになる場合も、カードと現金のどちらをお選びいただいても構いません。
記載理由
医療広告ガイドライン(平成30年6月1日施行)の考え方に即して、ご家族のインプラントを検討している方が、年代ごとの見方と将来の手入れの違いを把握したうえで相談できるようご説明しています。
※治療の適応や経過には個人差があります。※記載の料金は税抜です。
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監修 / 医療法人社団 翔翼会
理事長 村上 翔 - 私たちが実践するのは、あなたを“患者”ではなく「お客様」として丁寧にもてなすホスピタリティと、「大切な家族や友人にしてあげたい診療」です。大学病院レベル以上の設備と衛生環境を整え、一人ひとりのお客様に心から寄り添いながら納得していただけるベストな治療法をご提案してまいります。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。治療が適しているかどうかや将来の見通しは、お一人ずつの検査で判断します。ご家族の歯について迷われたときは、早めに歯科医院へご相談ください。
患者様の満足度調査を
実施しております。
少しでも患者様にとってより良い⻭科医療を提供するため、 第三者機関のNPO法人 日本⻭科医療評価機構に依頼をし、患者様の満足度調査を行っています。 患者様の率直なご意見をいただき、 改善すべき点は真摯に受け止めていきたいと思っています。当院には患者様の個人情報は一切伝えられませんので、是非、皆様の忌憚のないご意見をお聞かせください。NPO法人日本⻭科医療評価機構の調査結果はバナーよりご確認ください。
日本⻭科医療評価機構は、ネットで⻭医者を検索してみたが、どこに行けばいいか分からない、 診療時間や場所のメリットだけではなく、本当に信頼して通える⻭医者を探したい、 そんな患者様のために本当に信頼して通える⻭科医院を評価・認定することを目的とした組織です。