インプラントのデメリットとは?手術・周囲炎・寿命の不安【戸塚】
「インプラントは良いことばかり聞くけれど、悪い面を先に知りたい」――戸塚でご両親の治療について相談に来られたご家族から、そんな言葉をいただくことがあります。インプラントのデメリットは、費用が高い、期間が長い、といった一言では収まりません。外科手術に伴うこと、治療後に起こりうる炎症、そして何年もつのかという寿命の問題は、それぞれ性質が違うからです。
この記事では、インプラントのデメリットを「手術」「周囲炎」「寿命」の3つに分けて解説し、公的な資料で報告されている数字を交えながら、それぞれの弱みとどう付き合えるかを整理します。最後に、戸塚でご家族の治療をいっしょに判断するための相談の目安をまとめました。
デメリットは3つに分けると判断しやすい
――手術・周囲炎・寿命
日本口腔インプラント学会は、インプラント治療の弱みとして、全身状態がよくないとうまくいかない、治療期間が長め、治療費が高額といった点に加え、外科処置に伴う痛み・腫れ・出血の可能性、お手入れ次第で感染することがあること、天然の歯と異なる咀嚼感覚、食べ物が詰まりやすくなることがあることを挙げています(参照:日本口腔インプラント学会「インプラントのメリット・デメリット」 https://www.shika-implant.org/min-implant/beginner/merit/ )。並べると多く見えますが、性質で束ねると「手術に関わること」「治療後の炎症に関わること」「長い目で見た寿命に関わること」の3つに整理できます。
デメリット1|手術に伴うこと――痛み・腫れ・神経のリスク
インプラントは、歯ぐきを開いて顎の骨に人工の歯根を埋める外科処置です。麻酔をして行うため手術中の痛みは抑えられますが、麻酔が切れたあとの痛みや腫れ、内出血は程度の差はあれ起こりうるものです。もう一つ、部位によって注意が必要なのが神経や空洞との位置関係です。厚生労働省が公開している一般向けの資料では、手術に伴うトラブルとして下唇のしびれなど神経損傷のリスクが挙げられています(参照:厚生労働省「インプラント国民向け情報提供(安心してインプラント治療を受けるために)」 https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/shika_hoken_jouhou/dl/01-03.pdf )。CTで神経の走行や空洞の位置を確認して計画することでリスクを下げる工夫はできますが、ゼロにはできない、という前提で説明を受けることが大切です。
デメリット2|インプラント周囲炎――「虫歯にならない」の落とし穴
インプラントは人工物なので虫歯にはなりません。ところが、その周りの歯ぐきと骨は生きた組織で、汚れがたまれば炎症を起こします。これがインプラント周囲炎です。天然の歯には歯根膜という薄い膜があり、細菌の侵入をある程度防いでいますが、インプラントにはこの膜がなく、境目から炎症が入り込むと骨に届きやすいと考えられています。厄介なのは、初期には痛みが出にくく、気づいたときには支えている骨が減っていることがある点です。厚生労働省の同資料でも、不良なケアによってインプラント周囲炎が発症する可能性が明記されています(参照:同上)。「虫歯にならない=手入れが楽」ではなく、「虫歯にならないが、周りの炎症には天然の歯以上に気を配る」が正しい理解です。
デメリット3|寿命――一生ものとは限らない
「一度入れれば一生もつ」と思われがちですが、そうではありません。人工歯根が骨と結合したあとも、噛む力の負担、周囲炎、上に載せた歯の摩耗や破損など、年月とともに影響を受けます。厚生労働省の一般向け資料には、治療後10年で約1割が失われることが報告されている、と記されています(参照:同上)。この数字をどう読むかは次の章で扱いますが、少なくとも「入れたら終わり」ではなく「入れてから守る」治療である、というのが寿命に関するデメリットの本質です。
| デメリット | 具体的に起こりうること | 起こりやすい時期 | 主な付き合い方 |
|---|---|---|---|
| 1. 手術に伴うこと | 起こりうること:痛み・腫れ・内出血、まれに神経のしびれ、骨と結合しない | 時期:手術直後〜数週間 | 付き合い方:CTで位置を計画、術後の指示を守る、持病を事前に伝える |
| 2. インプラント周囲炎 | 起こりうること:歯ぐきの腫れ・出血、支える骨の減少、進むとぐらつき・脱落 | 時期:使い始めて数年後以降、いつでも | 付き合い方:境目の清掃、禁煙、定期メンテナンスで早期発見 |
| 3. 寿命 | 起こりうること:上の歯の摩耗・破損、部品のゆるみ、10年で約1割が失われる報告 | 時期:長期(数年〜10年以上) | 付き合い方:噛み合わせの調整、部品の交換、保証条件の確認 |
「良いことばかり」に感じたら確かめたい数字
――報告されている残存率と、弱みとの付き合い方
「10年で約1割が失われる」を両面から読む
先ほどの「10年で約1割」という数字は、不安をあおるためのものではなく、期待値を正しく持つためのものです。裏返せば、報告のうえでは多くが10年の時点でも機能していることになります。厚生労働省の委託事業で歯科医療従事者向けにまとめられた資料には、10〜15年の累積生存率として上顎で約90%程度、下顎で94%程度、抜歯と同時に埋めた場合や骨移植を伴った場合は87〜92%程度という数値が示されています(参照:厚生労働省「歯科インプラント治療のためのQ&A」 https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/shika_hoken_jouhou/dl/01-02.pdf )。同資料では、下あごの神経のしびれ(下歯槽神経麻痺)の発現率が0.13〜8.5%の範囲で報告されていること、定期検診を受けていない人は受けている人に比べて残存率が低くトラブルの頻度が高いことも整理されています。数字には幅があり、平均でしかありませんが、「どのくらいの確率で、何が起こりうるか」を知ったうえで選ぶことが、後悔を減らす近道です。
弱みとの付き合い方①|手術のリスクは「事前の確認」で下げる
手術に伴うデメリットは、始まる前の準備で大きく左右されます。CTで骨の量と神経・空洞の位置を立体的に確かめ、埋める位置と深さを計画すること、持病や飲んでいる薬を漏れなく伝えること、当日の体調を整えることが基本です。ご家族が同席して、術後の注意事項を一緒に聞いておくと、帰宅後の対応で慌てずに済みます。
弱みとの付き合い方②|周囲炎は「境目の手入れ」と「禁煙」で備える
周囲炎の入り口は、人工の歯と歯ぐきの境目です。ふつうの歯ブラシに加えて、歯間ブラシや毛先の小さなブラシで境目の汚れを落とす習慣がその防波堤になります。喫煙は歯ぐきの血流を悪くし、炎症に気づきにくくする要因とされていますので、治療を機に禁煙を検討する価値があります。歯周病で歯を失った経緯がある方は、周囲炎のリスクも高めと考えられるため、事前に歯周病の治療を済ませておくことが前提になります。
弱みとの付き合い方③|寿命は「メンテナンス」と「保証」で守る
寿命に関わるデメリットは、治療が終わってからの過ごし方で変わります。定期的なメンテナンスでは、噛み合わせのずれや部品のゆるみ、周囲の骨の変化を早めに見つけて調整します。予防歯科で行う定期的なクリーニングと同じ習慣の延長線上に置くと続けやすくなります。あわせて確認しておきたいのが保証の中身です。当院の場合、インプラント本体には10年間の保証期間がありますが、保証は「何年」という数字だけでなく、どの部品が対象で、どんな条件(定期的な受診など)が付くかまで確認して初めて意味を持ちます。
戸塚で家族の治療を
いっしょに判断するには
デメリットを「自分の場合」に置き換えるには検査が必要
ここまでのデメリットは一般論です。実際に手術のリスクがどの程度か、周囲炎になりやすい口かどうか、寿命を左右する噛み合わせの力はどのくらいかは、お一人ずつ違います。骨の量と神経の位置はCTで、歯ぐきの状態は歯周病の検査で、噛む力は噛み合わせの診察で確認して初めて、「あなたの場合のデメリット」に置き換えられます。戸塚駅直結の当院では、ご本人とご家族が同じ画面を見ながら、3つのデメリットを一つずつ「あなたの場合はどうか」に翻訳してお伝えするようにしています。
デメリットを聞いたうえで、インプラントを選ぶ場合の治療の流れ、骨を増やす処置、料金と保証の中身については、インプラント案内ページで詳しくご確認いただけます。選ばない場合の入れ歯やブリッジについてもあわせてご説明しますので、比べてからお決めください。
当院でできること
- 戸塚駅直結、年中無休で夜20時30分まで診療。親御さんと一緒の受診や、付き添いの方の予定に合わせた時間帯を選んでいただけます
- 歯科用CTで神経・空洞・骨の状態を立体的に確認し、手術のリスクを部位ごとにご説明します
- 個室タイプの診療室で、ご家族同席のもと、デメリットと付き合い方を一つずつ確認していただけます
- 手術への不安が強い方には、点滴でリラックスした状態で受けられる方法についてもご相談に応じます
- タワー式の大型駐車場があり、お車での付き添いにも便利です。予約はネット・LINEからご家族分まとめて取れます
よくある質問
親のインプラント手術に付き添います。当日、家族は何を気にしておけばいいですか?
「10年で約1割が失われる」と聞くと不安です。逆に言えば9割は残るのですか?
インプラント周囲炎になったら、もう抜くしかないのですか?
手術のリスクとして「神経」の話を聞きました。上の歯でも同じですか?
デメリットを聞いたうえで、やっぱりやめる、という選択もありですか?
まとめ|インプラントのデメリットは、手術・周囲炎・寿命に分けて「自分の場合」に置き換える
インプラントのデメリットは、外科手術に伴う痛み・腫れ・神経のリスク、治療後のインプラント周囲炎、そして「一生ものではない」寿命の3つに分けると整理できます。公的資料に示された残存率や神経麻痺の発現率には幅があり、平均でしかありませんが、数字を知ったうえで選ぶことは、期待値を正しく持つことにつながります。それぞれの弱みには、事前の検査・境目の手入れと禁煙・メンテナンスと保証の確認、という付き合い方があります。
デメリットを聞いて「今は選ばない」と決めることも、立派な選択です。戸塚でご家族の治療について迷っている方は、良い面と悪い面を同じテーブルに載せて比べるところから、一緒に始めましょう。
リスクを理解するうえでの注意点
注意点
- 記事内の残存率や発現率は公的資料に報告された数値であり、当院の治療成績を示すものではありません。結果には個人差があります
- 外科処置に伴い、痛み・腫れ・内出血のほか、まれに神経の損傷によるしびれ、上顎洞への影響、骨と結合しない場合があります
- インプラント周囲炎は初期に自覚しにくく、進行すると人工歯根を失う原因になります。清掃と定期的なメンテナンスが前提です
- 上部の人工歯の摩耗や破損、部品のゆるみは年月とともに起こり得ます。修理や交換に費用がかかる場合があります
- 保証の適用には条件があります。内容は事前にご確認ください
おおよその費用
デメリットの一つである費用についても、具体的な数字を先にお伝えしておきます。当院のインプラント治療は自由診療で、1本あたりインプラント手術150,000円・インプラントフィクスチャー50,000円・インプラントクラウン150,000円を柱に、進め方によって2次手術(1本)50,000円とプロビジョナル(仮歯)50,000円、骨の量が足りない場合はソケットリフト50,000円・サイナスリフト150,000円・骨造成(GBR)50,000〜100,000円が加わります(表示はすべて税抜)。当院ではインプラント本体に10年間の保証を設けています。総額はお口の状態と本数で異なりますので、検査後にお見積もりします。
会計は現金でもクレジットカードでも承っています。医療費控除の対象となる場合がありますので、領収書は大切に保管してください。
記載理由
医療広告ガイドライン(平成30年6月1日施行)に基づき、インプラントのデメリットを知りたい方が、リスク・費用・注意点を理解したうえで治療を選ぶかどうか検討できるように記載しています。
※注意点の現れ方には個人差があります。
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監修 / 医療法人社団 翔翼会
理事長 村上 翔 - 私たちが実践するのは、あなたを“患者”ではなく「お客様」として丁寧にもてなすホスピタリティと、「大切な家族や友人にしてあげたい診療」です。大学病院レベル以上の設備と衛生環境を整え、一人ひとりのお客様に心から寄り添いながら納得していただけるベストな治療法をご提案してまいります。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。インプラントのリスクや適応は、顎の骨・歯ぐき・全身の状態を検査したうえで個別に判断されます。治療を検討している場合は自己判断をせず、歯科医院での受診をおすすめします。
患者様の満足度調査を
実施しております。
少しでも患者様にとってより良い⻭科医療を提供するため、 第三者機関のNPO法人 日本⻭科医療評価機構に依頼をし、患者様の満足度調査を行っています。 患者様の率直なご意見をいただき、 改善すべき点は真摯に受け止めていきたいと思っています。当院には患者様の個人情報は一切伝えられませんので、是非、皆様の忌憚のないご意見をお聞かせください。NPO法人日本⻭科医療評価機構の調査結果はバナーよりご確認ください。
日本⻭科医療評価機構は、ネットで⻭医者を検索してみたが、どこに行けばいいか分からない、 診療時間や場所のメリットだけではなく、本当に信頼して通える⻭医者を探したい、 そんな患者様のために本当に信頼して通える⻭科医院を評価・認定することを目的とした組織です。