親知らずを放置するとどうなる?腫れ・手前の歯・嚢胞【戸塚】
「親知らずは痛くなったら考えればいい」「昔、埋まっていると言われたきりそのまま」――戸塚でご家族そろって通われている方からも、そんな声をよく耳にします。では実際に親知らずを放置するとどうなるのでしょうか。何も起きないまま一生を終える親知らずもあれば、静かにトラブルを育てている親知らずもあります。その違いを知らないままでは、判断のしようがありません。
この記事では、放置した親知らずの周りで時間とともに起こりうる変化を、腫れ・手前の歯・嚢胞(のうほう)の3つに分けて追いかけます。そのうえで「様子見」と「放置」はどう違うのか、どんなサインが出たら相談すべきかを整理しました。高校生のお子さんの親知らずと、親世代がずっと気にしてきた親知らず、どちらにも当てはまる内容です。戸塚で家族の歯を守るための材料にしてください。
「痛くない期間」に起きていること
――放置した親知らずの3つのゆくえ
親知らずのトラブルは、ある日突然始まるように感じられますが、多くは長い「痛くない期間」の積み重ねの先にあります。その期間に何が進んでいるのかを、3つのゆくえに分けて見ていきましょう。
ゆくえ1|歯ぐきの腫れを繰り返す(智歯周囲炎)
頭の一部だけが歯ぐきから出ている親知らずでは、歯と歯ぐきの間にポケット状のすき間ができ、そこに汚れが入り込みます。日本口腔外科学会は、親知らずが生える際に見られる歯冠周囲の炎症を智歯周囲炎(ちししゅういえん)と呼び、20歳前後の若い世代に多く、炎症が周囲の軟らかい組織やあごの骨に広がると顔の腫れや口の開けにくさを招くことがあると説明しています(参照:日本口腔外科学会「歯および歯周疾患」 https://www.jsoms.or.jp/public/disease/setumei/ )。最初は「なんとなく違和感」程度でも、腫れる・引く・また腫れるを繰り返すうちに、一回ごとの腫れが重くなっていくのが典型的な流れです。
ゆくえ2|手前の歯が先に傷む
斜めや横向きに生えた親知らずは、一つ手前の第二大臼歯にもたれかかるように接しています。接している部分は歯ブラシがまったく届かないため、そこから手前の歯の側面に虫歯ができることがあります。さらに長い年月がたつと、押され続けた手前の歯の根が少しずつ溶ける(吸収される)ことも報告されています。同学会は、埋まった歯が引き起こす問題として、歯並びの乱れや歯周病、歯根の吸収、神経の圧迫による痛みなどを挙げ、隣の歯に障害をもたらす場合は抜歯の対象になるとしています(参照:日本口腔外科学会「歯が生えてこないが…」 https://www.jsoms.or.jp/public/soudan/ha/haetekonai/ )。親知らずを守っているつもりで、本当に大切な奥歯を失うことにならないよう注意が必要です。
ゆくえ3|骨の中で嚢胞が育つ
完全に骨の中に埋まった親知らずの周りには、まれに嚢胞と呼ばれる袋状の病変ができることがあります。嚢胞は痛みを伴わずにゆっくり大きくなることが多く、レントゲンを撮って初めて見つかるケースが少なくありません。日本口腔外科学会も、埋まった親知らずには嚢胞や腫瘍が発生する可能性があることを指摘しています(参照:同「歯および歯周疾患」)。頻度は高くありませんが、「痛くないから何も起きていない」とは言い切れない理由の一つです。
| 時間の目安 | 起こりうる変化 | 本人が感じやすいこと |
|---|---|---|
| 数か月〜1年 | 変化:生えかけの周りに汚れがたまり、歯ぐきが炎症を起こし始める | 感じ方:奥がむずむずする、噛むと違和感、疲れると腫れる |
| 数年 | 変化:腫れの間隔が短くなる。手前の歯の側面に虫歯が始まる | 感じ方:腫れがひどくなった、口が開けにくい、手前の歯がしみる |
| 10年単位 | 変化:手前の歯の根が吸収される。埋まった歯の周りに嚢胞ができることも | 感じ方:自覚がないまま進み、レントゲンで初めて分かることが多い |
この表は「決まってこう進む」という予定表ではなく、放置した場合に起こりうることを時間軸に並べたものです。何も起きないまま過ごす親知らずも当然あります。ただ、どちらのコースにいるのかは、外から見ただけでは分からないのです。
様子見と放置は違う
――経過観察でよい条件と、相談したほうがよいサイン
「様子を見ましょう」の本当の意味
歯科医院で「今は様子を見ましょう」と言われた経験がある方は多いと思います。この言葉は「何もしなくていい」ではなく、「今すぐ処置は不要だが、変化がないか見続けましょう」という意味です。つまり様子見には、定期的にレントゲンで確認するという行動がセットになっています。それをやめてしまった瞬間から、様子見は放置に変わります。何年も前に言われた「様子見」を、今も有効だと思い込んでいないでしょうか。
経過観察でよいと判断されやすい条件
骨の中に完全に埋まっていて動く気配がなく、手前の歯とも離れていて、周囲の骨に変化がない――そうした親知らずは、経過観察の対象になりやすいです。ただしこれは、レントゲンで確認できたときに初めて言えることです。裏を返せば、確認していない親知らずには「経過観察でよい」という判断も存在しません。
相談したほうがよいサイン
次のような変化があれば、次の検診を待たずにご相談ください。ご家族の様子を見ていて気づくこともあります。
- 奥歯の後ろの歯ぐきが腫れることが、以前より頻繁になった、あるいは腫れの程度が重くなった
- 口を大きく開けにくい、飲み込むときにのどの近くが痛む
- 親知らずの手前の歯がしみる、食べ物が挟まりやすくなった
- 頬の内側や歯ぐきを親知らずが噛んで傷になる
- レントゲンを最後に撮ってから何年もたっている(症状がなくても)
お子さんと親世代、それぞれのタイミング
高校生くらいのお子さんは、ちょうど親知らずが動き出す時期です。矯正や検診で撮ったレントゲンに親知らずが写っていたら、それが最初の確認の機会になります。一方、親世代の方は「若いころに埋まっていると言われた」「昔一度腫れたが治った」という記憶のまま、何年も見ていないことが少なくありません。世代は違っても、やることは同じで、今の状態を一度確かめることです。歯周病との関係が気になる方は歯周病のページも参考にしてください。
戸塚で親子それぞれの親知らずを
確認するには
「放置しているかどうか」はレントゲンで分かる
親知らずが今どのゆくえに向かっているのかは、お口全体を写すレントゲン一枚でかなりの部分が分かります。生え方と向き、手前の歯との接し方、周囲の骨の様子を見て、経過観察でよいのか、対処を考えたほうがよいのかを判断します。神経との距離や嚢胞の広がりを詳しく見る必要があれば、歯科用CTを追加します。戸塚駅直結の当院では、これらを院内で行い、その日のうちに画像を見ながらご説明しています。
確認の結果、抜歯を検討することになった場合の流れや術後のお薬については、親知らずのトップページをご覧ください。抜歯は口腔外科の領域として当院で行っています。お子さんの受診は小児歯科のページも参考になります。
当院でできること
- 年中無休で夜20時30分まで診療。学校や仕事の後に、親子で続けて親知らずの確認を受けられます
- レントゲンと歯科用CTを院内に備え、生え方・手前の歯との関係・骨の状態をその場でご説明します
- 個室タイプの診療室で、画像を使いながらお子さんにも分かる言葉で「今どのゆくえにいるか」をお話しします
- 経過観察となった親知らずは記録に残し、定期検診のたびに変化を追います
- タワー大型駐車場を完備。ネット・LINEからご家族分の予約をまとめてお取りいただけます
よくある質問
高校生の子どもの奥歯の後ろが腫れました。放っておいても大丈夫ですか?
何年も前に「埋まっているから様子見」と言われた親知らずは、そのままでいいですか?
痛くも腫れてもいない親知らずでも、放置と言われるのはなぜですか?
親知らずを放置して困る前に、どのタイミングで相談すればいいですか?
親知らずを放置すると、隣の歯を一緒に失うこともあるのですか?
まとめ|親知らずを放置するとどうなるかは、見てみないと分からない。だから「様子見」は見続けること
親知らずを放置するとどうなるのか。何も起きないこともありますが、腫れを繰り返す智歯周囲炎、手前の歯の虫歯や根の吸収、骨の中で育つ嚢胞など、痛みのないまま進む変化が隠れていることもあります。そして、自分の親知らずがどちらのコースにいるのかは、レントゲンで見てみないと分かりません。
「様子見」は、見続けてこそ成り立つ判断です。戸塚で、お子さんの親知らずが動き出した方も、ご自身の親知らずを長く見ていない方も、まずは一度、今の状態を確かめるところから始めてみてください。それが放置を経過観察に変える、いちばん確実な方法です。
経過観察・受診にあたっての注意点
注意点
- この記事で示した変化は「起こりうること」であり、すべての親知らずに同じことが起こるわけではありません
- 親知らずの状態や周囲への影響は、レントゲンなどの検査で確認して初めて判断できます
- 腫れているときは、まず炎症を抑える処置を優先し、抜歯は落ち着いてから行うのが一般的です
- 抜歯を選んだ場合は、術後に痛み・腫れ・出血・口の開けにくさが一時的に生じることがあります
- 下の親知らずと神経が近いときは、抜歯後に唇やあごのしびれが残ることがまれにあるため、位置関係を確認したうえでご説明します
おおよその費用
レントゲンで親知らずの状態を確かめる診察は健康保険の範囲で行うのが原則で、3割負担なら初診料込みで2〜3千円台が一般的な目安になります。抜歯も多くは保険で受けられ、まっすぐ生えた歯なら処置代は数百円台、骨に埋まった歯なら3千円台あたりが3割負担での一般的な範囲です。CTを撮る場合はここに数千円が加わります(当院の掲載額ではなく一般的な目安です)。自治体の医療費助成が使えるお子さんもいます。
術後の治りを助けるお薬として、腫れ止め・テルプラグ(各5,000円・税別・保険適用外)を任意でお選びいただけます。お会計方法は現金とクレジットカードのどちらでも構いません。
記載理由
医療広告ガイドライン(平成30年6月1日施行)にのっとり、親知らずを放置してよいか迷っているご家族が、起こりうる変化・確認の方法・費用・注意点を理解したうえで受診を判断できるよう記載しています。
※注意点の現れ方には個人差があります。
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監修 / 医療法人社団 翔翼会
理事長 村上 翔 - 私たちが実践するのは、あなたを“患者”ではなく「お客様」として丁寧にもてなすホスピタリティと、「大切な家族や友人にしてあげたい診療」です。大学病院レベル以上の設備と衛生環境を整え、一人ひとりのお客様に心から寄り添いながら納得していただけるベストな治療法をご提案してまいります。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。親知らずを放置した場合の経過は生え方や体調によって異なり、実際の状態は検査で確認する必要があります。気になる症状がある場合は自己判断をせず、歯科医院での受診をおすすめします。
患者様の満足度調査を
実施しております。
少しでも患者様にとってより良い⻭科医療を提供するため、 第三者機関のNPO法人 日本⻭科医療評価機構に依頼をし、患者様の満足度調査を行っています。 患者様の率直なご意見をいただき、 改善すべき点は真摯に受け止めていきたいと思っています。当院には患者様の個人情報は一切伝えられませんので、是非、皆様の忌憚のないご意見をお聞かせください。NPO法人日本⻭科医療評価機構の調査結果はバナーよりご確認ください。
日本⻭科医療評価機構は、ネットで⻭医者を検索してみたが、どこに行けばいいか分からない、 診療時間や場所のメリットだけではなく、本当に信頼して通える⻭医者を探したい、 そんな患者様のために本当に信頼して通える⻭科医院を評価・認定することを目的とした組織です。