歯周病の原因はどこに残る?
磨けない場所の見つけ方【戸塚】

検診に行くと、指摘される場所がいつも同じだった——そんな経験はないでしょうか。ご家族で一緒に受けたのに、言われる場所がそれぞれ違うということもよくあります。歯周病原因となる細菌は口の中に広く住んでいますが、たまって居座る場所には、はっきりとした偏りがあります。

偏りが生まれるのは、根性や努力の差ではありません。口のかたち、歯の並び方、道具の入り方という物理的な条件で決まります。この記事では、残りやすい四つの場所を取り上げ、なぜそこに道具が届かないのかを一つずつ見ていきます。病気としての全体像は歯周病のページでご案内していますので、必要に応じてそちらもお読みください。戸塚でご家族の口の中を確かめたい方に向けた内容です。

原因は口の中に均等にたまらない|
残る場所には理由がある

下の前歯と歯ぐきの状態を写した口腔内写真|戸塚モディシティデンタルクリニック

歯ブラシは、平らな面に当てるのは得意ですが、入り組んだところは苦手です。毛先が入らなければ、どれだけ長く動かしても表面をなでているだけになります。落ちる・落ちないを分けているのは時間ではなく、毛先が触れているかどうかです。

道具が入る場所と、入らない場所

日本歯周病学会は、予防について「歯周病を予防するには歯の表面や歯と歯の間、歯と歯肉の境など、かなり行き届いた歯磨きが必要です。」と記しています(参照:日本歯周病学会「歯周病の原因」 https://www.perio.jp/qa/cause/ )。「かなり行き届いた」という言い方がされているのは、表面をなぞるだけでは足りない場所があるからです。

同じページには「口呼吸することにより口の中が乾きやすくなり、プラークが溜まりやすくなります。」という一文もあります。唾液が行き渡るかどうかも、場所ごとの条件を左右します。乾きやすい場所は、それだけで不利になるのです。

家族でも、弱点の場所はそろわない

親子で顔立ちが似ていても、歯の並び方や顎の大きさはそれぞれです。加えて、利き手の違い、歯ブラシを動かす速さ、口を開ける大きさの癖まで関わってきます。ですから「家族みんなで同じ場所を気をつけましょう」という指導は、実はあまり噛み合いません。

反対に、一人ひとりの弱点が分かっていれば、手入れの時間配分を変えるだけで結果が動くこともあります。全体を均一に頑張るより、届いていない数か所に集中するほうが現実的です。三十秒を全体に薄く配るのではなく、届いていない三か所に十秒ずつ足す、という考え方のほうが手応えが出やすいということです。

残りやすい四つの場所と、
そこに届かない理由

歯科医師が歯型模型を手にして説明している様子|戸塚モディシティデンタルクリニック

ここからは、歯ぐきの側から見て残りやすい場所を四つ挙げます。それぞれ「なぜ道具が入らないのか」と「人によって違うところ」を添えました。

いちばん奥の歯の外側と、その後ろ

口を大きく開けるほど頬の筋肉が張り、奥の外側は狭くなります。大きく開けたほうが届く気がしますが、実際は逆で、少し閉じ気味にしたほうが頬にゆとりが生まれ、毛先が入ります。さらに奥歯の後ろ側は、歯ブラシを横から入れるしかなく、歯ブラシの先端を使わないと触れられません。

人によって違うのは、いちばん奥に何があるかです。親知らずが残っている方、抜いたあとの方、被せ物が入っている方では、届かせ方も変わってきます。歯ブラシの柄の長さや、洗面台の鏡の高さといった環境も、意外と当て方に影響します。奥の歯ぐきに関わることは、親知らずのページでも扱っています。

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下の前歯の裏側

ここは、舌が邪魔をして毛先を当てにくい場所です。しかも唾液の出口が近くにあるため、付着したものが硬くなりやすい条件がそろっています。手入れが行き届いている方でも、ここだけは残っていることが少なくありません。

コツとしては、歯ブラシを縦にして先端で一本ずつなぞる形が入りやすくなります。人によって違うのは前歯の並び方で、重なっていると縦にしても届かない面が出てきます。加えて、下の前歯は舌が常に触れている場所でもあるため、本人の感覚としては「つるつるしている」と受け取られがちです。感触と実際の状態が一致しにくい、という点でも確かめにくい場所だと言えます。

歯が重なっている部分

重なりがあると、外から見える面と内側に隠れた面ができます。隠れた面は歯ブラシの毛先が構造的に入らず、フロスを通しても引っかかって動かしにくいことがあります。ここは道具を変えるだけでは解決しにくい場所です。

人によって違うのは重なりの向きと程度で、前から見て手前に出ているか奥に入っているかで、入れる方向が変わります。並び方そのものを変える選択肢を検討する方もいますが、その判断は別の話として考えます。まずは今の並びのままで、どの方向からなら道具が入るのかを確かめておくほうが先です。

被せ物や部分入れ歯のまわり

人工物と歯のあいだには境目があり、その線に沿って汚れが留まりやすくなります。部分入れ歯のバネがかかる歯では、バネの内側が死角になります。取り外したあとの歯の面を磨く習慣がないと、その部分だけ手つかずになりがちです。

人によって違うのは、人工物がいくつあるか、どこにあるかです。治療を重ねた方ほど境目の数が増え、見る場所が多くなります。入れ歯まわりの手入れについては、入れ歯のページでも触れています。

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ここまでの四つ以外に、見落とされやすい場所

四つほど大きくはありませんが、意外と手つかずになりやすい場所がもう少しあります。一つは、抜けた歯の隣にある面です。隣の歯がなくなると、それまで接していた面がむき出しになりますが、そこを磨く習慣がないまま過ごしてしまうことがあります。

もう一つは、いちばん前の歯どうしのあいだです。前歯は見える場所なので手が行き届いていると思われがちですが、歯と歯が触れている面は正面から見えません。鏡で確認できるのは表側だけで、接している面は道具を通さないと触れられないのです。

いずれも「見えているから大丈夫」という思い込みが働きやすい場所です。見えることと、毛先が触れていることは別だと考えておくと、確認の目が変わってきます。

四つに共通していること

いずれも「毛先が触れない」という一点で共通しています。磨いている時間の長さや、力の強さでは埋まりません。むしろ強くこすると歯ぐきを傷めることがあり、届かない場所の対策としては逆効果になります。届かせ方を変えるか、道具を足すか、医院に任せるか。この三択で考えるのが現実的です。

戸塚でご家族それぞれの
弱点を確かめるには

歯ぐきと歯を支える骨の状態を示した歯周組織の模型|戸塚モディシティデンタルクリニック

弱点の場所は、鏡だけでは分かりません。染め出しの液で色をつけたり、写真を撮ったりすると、残っている場所が目で見える形になります。家族それぞれの結果を見比べると、違いがはっきりします。

結果が出たあとに決めること

  • 今の道具のままで届かせ方を変えられる場所はどこか
  • 道具を足したほうが早い場所はどこか。サイズや形の選び方も含めて
  • 自分の手には負えず、医院で対応する場所はどこか

この三つに仕分けてしまえば、毎日やることが具体的になります。「もっと丁寧に」という漠然とした目標より続けやすいはずです。横浜市戸塚区にお住まいで、ご家族の予定を合わせにくい場合も、同じ日にまとめてお取りいただけます。

弱点は、時期によって移ることがある

一度把握した弱点が、そのまま一生続くわけではありません。お子さんは歯が入れ替わるたびに並び方が変わりますし、大人でも被せ物が増えれば境目が増えます。親知らずが生えてくれば、いちばん奥の条件が丸ごと変わります。

ですから、以前に指摘された場所を守り続けているのに別の場所を言われた、というのは珍しいことではありません。むしろ、そのつど確かめ直すものだと考えておくほうが自然です。ご家族で通われていると、誰かの変化をきっかけに他の方の状態も見直す流れになりやすく、その点でも一緒に来ていただく意味があります。

当院でご用意していること

  • 戸塚駅からすぐの場所で、土日祝を含めて休診日なく20時30分まで診療しています
  • 残っている場所を写真や染め出しで見える形にし、ご本人と一緒に確認します
  • 個室タイプの診療室で、お一人ずつ結果をご説明します
  • 歯科用CTとマイクロスコープを備え、外からは見えにくい場所も画像で共有できます
  • タワー大型駐車場があり、小さなお子さんや高齢のご家族との来院にも向いています
  • ご予約はネットとLINEで承ります。ごきょうだいの分を続けてお取りいただけます

よくある質問

家族で同じように磨いているのに、汚れの残る場所が違うのはなぜですか?
歯の並び方や顎の大きさ、口の開け方の癖、利き手などが一人ずつ違うためです。同じ道具を同じ時間使っても、毛先が触れる面は変わってきます。ですから家族一律の目標を立てるより、それぞれの弱点に合わせて分けたほうが取り組みやすくなります。
奥歯の後ろ側は、どうすれば届きますか?
口を大きく開けるより、少し閉じ気味にして頬にゆとりを作るほうが入りやすくなります。歯ブラシは横から差し入れ、先端の数本の毛だけを使うつもりで小さく動かします。実際の角度は口のかたちによって変わりますので、来院時に鏡を見ながらお伝えできます。
子どもの歯が重なっているところは、大人が磨いたほうがよいですか?
重なりの内側は本人では見えにくいため、手を添えていただくと残りにくくなります。年齢によっては本人に任せる範囲を広げつつ、重なりの部分だけ確認する形でも構いません。どこまで任せるかの線引きは、お子さんの様子を見ながらご相談します。
部分入れ歯のバネがかかる歯は、特別な手入れが必要ですか?
取り外したあとに、バネが当たっていた面を磨いていただくことが大切です。装置をつけたままでは毛先が入らないためです。入れ歯側の清掃とあわせて、歯の側の面も一緒に見る習慣にしていただくと、境目に残りにくくなります。
自分の弱点がどこか、その日のうちに教えてもらえますか?
染め出しや写真での確認は当日行えますので、残っている場所はその場でお伝えできます。ただし歯ぐきの溝の深さや骨の状態まで含めた評価には、検査の結果を見る必要があります。当日分かることと、後から分かることを分けてご説明します。

まとめ|歯周病の原因は、
毛先が触れない場所に残る

歯周病原因は口の中に均等に散らばるのではなく、道具の届かない場所に偏って残ります。いちばん奥の外側と後ろ、下の前歯の裏、歯が重なった部分、人工物のまわり。どれも構造の問題であって、努力が足りないという話ではありません。

そして残る場所は、ご家族のあいだでもそろいません。戸塚で口の中を確かめるときは、まず自分の弱点がどこかを見える形にしてから、やることを絞っていただければと思います。

弱点の場所を確かめるうえでの注意点

注意点

  • ここで挙げた四つの場所は残りやすい傾向であり、すべての方に当てはまるわけではありません
  • 染め出しを行った日は、歯や歯ぐきに一時的に色が残ることがあります
  • 残っている場所が見えても、歯ぐきの内部の状態は検査をしなければ分かりません
  • 道具を増やすほど良いわけではなく、合わないサイズの使用は歯ぐきを傷めることがあります
  • 手入れは状態を保つ助けになりますが、悪化しないと言い切れるものではありません
  • お子さんの歯ぐきは生え替わりの影響を受けるため、大人と同じ見方をしないことがあります

おおよその費用

残りやすい場所を調べる工程も、そこに対して行う処置も、大人とお子さんを問わず健康保険の対象になるのが基本です。お支払いいただく額は、その日の中身に応じた点数へ負担割合を掛けて決まります。お子さんについては、お住まいの自治体による医療費助成が使えることがあります。なお、目的によって扱いの変わる検査を行う場合は、実施の前にご説明します。実際の金額は当サイトには載せていません。

お支払いは、保険の処置でもそれ以外でも、カードと現金のどちらでもお受けしています。

記載理由

医療広告ガイドライン(平成30年6月1日施行)に即して、ご家族の歯ぐきについて調べている方が、手入れの届く範囲と医院で対応する範囲を区別して受診を検討できるよう掲載しています。

※残りやすさの現れ方には個人差があります。※保険診療のご負担は負担割合によって異なります。

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村上 翔
監修 / 医療法人社団 翔翼会
理事長
私たちが実践するのは、あなたを“患者”ではなく「お客様」として丁寧にもてなすホスピタリティと、「大切な家族や友人にしてあげたい診療」です。大学病院レベル以上の設備と衛生環境を整え、一人ひとりのお客様に心から寄り添いながら納得していただけるベストな治療法をご提案してまいります。

※本記事は一般的な情報提供を目的としています。汚れが残りやすい場所や歯ぐきの状態は一人ずつ異なります。ご自宅での判断だけに頼らず、歯科医院でお確かめください。

患者様の満足度調査を
実施しております。

少しでも患者様にとってより良い⻭科医療を提供するため、 第三者機関のNPO法人 日本⻭科医療評価機構に依頼をし、患者様の満足度調査を行っています。 患者様の率直なご意見をいただき、 改善すべき点は真摯に受け止めていきたいと思っています。当院には患者様の個人情報は一切伝えられませんので、是非、皆様の忌憚のないご意見をお聞かせください。NPO法人日本⻭科医療評価機構の調査結果はバナーよりご確認ください。

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