予防歯科は何をする?PMTC・歯石取り・フッ素塗布の違い【戸塚】
「予防歯科でクリーニングをすすめられたけれど、PMTCと歯石取りは何が違うの?」「エアフローって何?」「フッ素は子どもだけ?」。戸塚でご家族の検診にいらっしゃる方から、メニューの違いについてこうしたご質問をよくいただきます。予防歯科で何をするのか、名前は聞いたことがあっても、それぞれの目的や違いまで説明できる方は多くありません。
この記事では、予防歯科のメニューを「落とす」「強くする」「調べる」の3つのグループに分けて整理し、混同されやすいPMTCと歯石取り、エアフローとクリーニング、医院のフッ素と家庭のフッ素の違いをそれぞれ比べます。最後に、戸塚でご家族それぞれに合うメニューをどう組み合わせるか、検査結果から組み立てる順番もお伝えします。掃除に「ほうき」「掃除機」「雑巾」の使い分けがあるように、予防歯科のメニューにも役割の違いがあることを知っていただければ、次の来院で受ける内容がぐっと分かりやすくなるはずです。
予防歯科のメニューは
「落とす」「強くする」「調べる」の3グループ
まず全体像を3つに分ける
予防歯科で行われる処置は、名前だけ並べると数が多く見えますが、目的で分けると3つしかありません。歯に付いた汚れや細菌を「落とす」もの、歯そのものを虫歯に「強くする」もの、そしてその人の虫歯や歯周病のなりやすさを「調べる」ものです。歯磨き指導はこの3つを支える土台として、どのグループにも関わります。まずはこの分け方で全体像をつかんでください。
| メニュー | グループ | 主な目的・落とすもの/分かること | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| 歯石取り(スケーリング) | グループ:落とす | 主な目的・落とすもの/分かること:歯ブラシでは取れない歯石と、歯ぐきの溝の中のプラーク | 向いている場面:歯石が付いている方全般。歯ぐきの炎症がある場合は特に |
| PMTC | グループ:落とす | 主な目的・落とすもの/分かること:歯石になる前の細菌の膜(バイオフィルム)と着色を、専用の器具で磨き落とす | 向いている場面:歯石取りのあとの仕上げ、汚れの再付着を抑えたい方 |
| エアフロー | グループ:落とす | 主な目的・落とすもの/分かること:細かいパウダーを水と一緒に吹き付け、着色や細菌の膜を落とす | 向いている場面:コーヒーやお茶による着色が気になる方、歯並びの重なりが多い方 |
| フッ素塗布 | グループ:強くする | 主な目的・落とすもの/分かること:高い濃度のフッ化物を歯の表面に作用させ、虫歯への抵抗力を高める | 向いている場面:生えたての歯があるお子さん、歯の根元が露出している大人、虫歯になりやすい方 |
| 唾液検査 | グループ:調べる | 主な目的・落とすもの/分かること:唾液の量や中和する力、虫歯に関わる細菌の量など | 向いている場面:なぜ虫歯を繰り返すのか知りたい方、予防の計画を立てたい方 |
| 歯周病細菌検査 | グループ:調べる | 主な目的・落とすもの/分かること:歯ぐきの溝の中にいる細菌の種類や量 | 向いている場面:歯ぐきの炎症が続く方、リスクを客観的に知りたい方 |
表の「向いている場面」は、当院での一般的なご提案の傾向です。実際には検査の結果を見て組み合わせを決めるため、同じご家族でも受けるメニューは一人ひとり違います。
「落とす」処置の共通の目的は、細菌の量を減らすこと
3つのグループのうち「落とす」処置が最も種類が多い理由は、汚れの性質が段階によって変わるからです。食べかすと細菌が集まって白くねばついたプラークになり、それが唾液の成分と結びついて硬い歯石になり、歯石の表面にはさらに新しいプラークが付く。厚生労働省のe-ヘルスネットは、歯石は唾液の成分によって石灰化し時間が経つほど硬くなるため自宅のブラッシングでは除去が難しく、歯科医院での定期的なスケーリングが望ましいとしています(参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「スケーリング」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/teeth/yh-030.html )。硬い歯石は器具で削り取り、やわらかい細菌の膜は磨いて落とし、細かい着色はパウダーで吹き飛ばす。汚れの性質に合わせて道具を変えているだけで、目的はどれも「口の中の細菌の量を減らすこと」で共通しています。
混同しやすいペアの違い
PMTCと歯石取り|「硬いものを取る」か「膜を磨き落とす」か
最も多いご質問が、PMTCと歯石取りの違いです。歯石取り(スケーリング)は、超音波の振動や手用の器具で硬くなった歯石をはがし取る処置で、歯周病の検査・治療の一環として行われることが一般的です。一方のPMTCは、歯石になる前の段階の細菌の膜と着色を、回転するブラシやゴム製のカップに研磨剤を付けて一本ずつ磨き落とし、最後に表面をなめらかに仕上げる処置です。順番でいえば「歯石取りが先、PMTCが仕上げ」の関係にあり、歯石が多い方はPMTCの前に歯石取りが必要になります。表面がなめらかになると新しい汚れが付きにくくなるため、PMTCは「きれいにする」だけでなく「きれいな状態を保ちやすくする」処置ともいえます。
エアフローとPMTC|「吹き付ける」か「磨く」か
エアフローは、微細なパウダーを水と空気の圧力で歯の表面に吹き付ける処置です。ブラシやカップでは入りにくい歯と歯の重なりや細かい溝にも届きやすく、着色を落とすのが得意です。PMTCが「磨く」処置であるのに対し、エアフローは「吹き付けて剥がす」処置とイメージしてください。どちらも歯石そのものを取る力は弱いため、歯石取りの代わりにはなりません。着色が強い方はエアフロー、着色は少ないが細菌の膜を丁寧に落としたい方はPMTC、というように使い分けたり、両方を組み合わせたりします。なお、着色を落とすことと歯そのものの色を白くすること(ホワイトニング)は別の処置です。詳しくはホワイトニングのページをご参照ください。
医院のフッ素と家庭のフッ素|濃度と役割分担
フッ化物には、歯の表面が溶けるのを抑える、溶けかけた部分の修復を助ける、細菌が酸をつくる働きを抑える、という3つの作用があるとされています(参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「フッ化物利用(概論)」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-02-006.html )。この作用は医院で塗るフッ素にも、家庭の歯磨き剤に含まれるフッ素にも共通ですが、役割分担が違います。医院のフッ素塗布は、家庭用より高い濃度のものを数か月に一度、歯科医師や歯科衛生士が歯の表面に作用させる「集中的な処置」です。家庭のフッ素は、毎日少しずつ歯の表面に届ける「日常の積み重ね」です。どちらか一方があれば十分というものではなく、両方がそろって効果を発揮しやすくなります。家庭でのフッ化物の使い方(濃度・量・すすぎ方)については、当院の歯科衛生士が年齢に合わせて個別にご案内しています。
「調べる」検査は、メニューを選ぶための地図
唾液検査や歯周病細菌検査は、それ自体が汚れを落としたり歯を強くしたりする処置ではありません。その代わり、「なぜこの人は虫歯を繰り返すのか」「歯ぐきの炎症が続くのはなぜか」の手がかりを与えてくれます。たとえば唾液の量が少なく中和する力が弱いと分かれば、フッ素塗布の間隔を短くしたり、家庭でのフッ化物の使い方を強化したりする根拠になります。検査は「落とす」「強くする」のメニューをどう組み合わせるかを決めるための地図のようなものだとお考えください。
戸塚で家族それぞれに合うメニューを選ぶなら|
検査結果から組み立てる順番と相談の流れ
組み立ての順番は「調べる→落とす→強くする→保つ」
ご家族で予防歯科に通う場合、全員に同じメニューをお出しすることはありません。戸塚の当院では、次の順番で一人ひとりの内容を組み立てています。
調べる:検査で今の状態とリスクを把握する
虫歯や歯ぐきの状態、歯石や着色の量、磨き残しの傾向を確認します。必要に応じて唾液検査などを追加します。
落とす:歯石取り→仕上げのクリーニングの順で
歯石が多ければまず歯石取り、そのあとにPMTCやエアフローで細菌の膜と着色を落とします。
強くする:必要な方にフッ素塗布を
お子さん、根元が露出している方、虫歯を繰り返す方などに、状態に合わせて塗布します。
保つ:家庭での道具と磨き方を確認する
歯ブラシ・フロス・歯間ブラシ・フッ化物入り歯磨き剤の使い方を、その人の口に合わせて調整します。
次回の組み合わせと間隔を決める
その日の結果から、次回に必要なメニューと来院時期をご提案します。
家族の組み合わせの例
- お子さん:検査+磨き残しの確認+フッ素塗布。歯石はほとんどないため「落とす」処置は軽め
- 保護者の方:検査+歯石取り+PMTC。着色が気になればエアフローを追加。フッ素は根元の状態次第
- 祖父母の方:検査+歯石取り+根元へのフッ素塗布。入れ歯や被せ物まわりの清掃確認を重点的に
上の例はあくまでイメージです。同じ「保護者」でも、歯石が付きにくい方はPMTC中心になりますし、歯ぐきの炎症が強い方は歯石取りに時間をかけます。メニューは肩書きではなく検査結果で決まる、という点を覚えておいてください。
当院の体制
戸塚駅に直結した戸塚モディの7階で診療する当院(戸塚モディシティデンタルクリニック)は、ご家族それぞれに合わせた予防歯科のメニューをご提案しています。
- 年中無休で夜20時30分まで診療。お子さんの学校や保護者の方のお仕事のあとに、家族の枠を続けて取れます
- タワー大型駐車場を完備しているので、お子さんや祖父母の方を車で送り迎えしての通院にも向いています
- 個室タイプの診療室で、検査結果をもとに「なぜこのメニューを組み合わせるのか」を画面で見ながらご説明します
- 歯石取り・PMTC・エアフロー・フッ素塗布・唾液検査・歯周病細菌検査のいずれにも対応し、必要なものだけを組み合わせます
- ネット・LINEでの予約に対応。ご家族分をまとめて確保できます
戸塚で「予防歯科のメニューが多くてどれを受ければいいのか分からない」という方は、まず検査を受けて、ご自身とご家族に必要な組み合わせを確かめに来てください。予防歯科の各メニューは予防歯科のページで、お子さんの処置は小児歯科のページで詳しくご紹介しています。
よくある質問
PMTCと歯石取りはどちらを受ければよいですか?
エアフローで歯は傷つきませんか?
大人でもフッ素塗布を受ける意味はありますか?
唾液検査は毎回受けるものですか?
家族全員が同じメニューを受けるのですか?
まとめ|予防歯科のメニューは目的で選ぶ。PMTC・歯石取り・フッ素塗布は役割が違う
予防歯科で何をするかは、「落とす」(歯石取り・PMTC・エアフロー)、「強くする」(フッ素塗布)、「調べる」(唾液検査・歯周病細菌検査)の3グループに整理できます。PMTCと歯石取りは「硬い歯石を取る」か「細菌の膜を磨き落とす」かの違いで、順番は歯石取りが先、PMTCが仕上げです。
メニューは肩書きではなく検査結果で決まります。戸塚でご家族の予防歯科をお考えの方は、まず検査を受けて、それぞれに必要な組み合わせを確かめてみてください。
治療・経過観察に伴う注意点
注意点
- メニューの向き不向きは一般的な傾向であり、実際に受けていただく内容は検査の結果に基づいて判断します
- 歯石取りやクリーニングの直後、歯ぐきの退縮や知覚過敏がある方は、しみる感じや少量の出血が出ることがあります(多くは一時的です)
- PMTCやエアフローは着色を落としますが、歯そのものの色を白くする処置(ホワイトニング)とは目的が異なります
- フッ素塗布は虫歯への抵抗力を高める助けになりますが、虫歯がまったくできなくなるとお約束するものではありません
- 唾液検査や歯周病細菌検査の結果は予防計画の参考であり、それだけで診断が確定するものではありません
おおよその費用
歯周病の検査、それに続く歯石取り、磨き方の指導は保険診療の範囲で受けられるケースがほとんどです。会計額は当日行った内容にご加入の保険の負担割合を掛けて決まります。予防・美観を目的に希望されるPMTCは保険外(自費)で、当院の料金は15,000円(税抜)です。エアフロー、フッ素塗布、唾液検査、歯周病細菌検査は、目的や年齢、お口の状態によって保険の扱いや費用が異なるため、内容を決める前に一つひとつご説明します。
お支払い方法は現金と各種クレジットカードからお選びいただけます。
記載理由
医療広告ガイドライン(平成30年6月1日施行)にのっとり、予防歯科のメニューを選ばれる方がそれぞれの目的・注意点・費用を理解したうえで判断できるよう記載しています。
※注意点の現れ方には個人差があります。
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監修 / 医療法人社団 翔翼会
理事長 村上 翔 - 私たちが実践するのは、あなたを“患者”ではなく「お客様」として丁寧にもてなすホスピタリティと、「大切な家族や友人にしてあげたい診療」です。大学病院レベル以上の設備と衛生環境を整え、一人ひとりのお客様に心から寄り添いながら納得していただけるベストな治療法をご提案してまいります。
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。予防歯科で受ける処置の組み合わせはお口の状態によって異なります。気になることがある場合は自己判断をせず、歯科医院での受診をおすすめします。
患者様の満足度調査を
実施しております。
少しでも患者様にとってより良い⻭科医療を提供するため、 第三者機関のNPO法人 日本⻭科医療評価機構に依頼をし、患者様の満足度調査を行っています。 患者様の率直なご意見をいただき、 改善すべき点は真摯に受け止めていきたいと思っています。当院には患者様の個人情報は一切伝えられませんので、是非、皆様の忌憚のないご意見をお聞かせください。NPO法人日本⻭科医療評価機構の調査結果はバナーよりご確認ください。
日本⻭科医療評価機構は、ネットで⻭医者を検索してみたが、どこに行けばいいか分からない、 診療時間や場所のメリットだけではなく、本当に信頼して通える⻭医者を探したい、 そんな患者様のために本当に信頼して通える⻭科医院を評価・認定することを目的とした組織です。